わがふるさと愛媛県は、
あらためて言うまでもなくみかんの国です。
愛媛が四国にあることが知られてなくとも、
よく宛名で愛知県と間違われることはあっても、
えひめ=みかんという認識だけは、
43年間生きてきて「不一致」の経験がないほどに
日本全国津々浦々、みなさん確実に認識くださってます。
愛媛はみかん、とにかくみかん。
そんなみかん県では一年中何らかの柑橘が採れて流通しているわけですが、
やはり品数も品質も充実してくるのは今くらいから、寒くなってからの季節です。
年末の贈りものにも使いますし、自家用にも購入します。
玉井家が好んで買うのは、SSサイズの小さいみかん。
こぶりでぎゅっと甘味が凝縮されていてとても美味しい。
産地は西宇和のが多いかな、みかん県でもとりわけ産地のメッカです。
ここから、少々ケチくさい(?)ハナシになりますが、
3年くらい前までは、SSサイズはわりと入手しやすく、
価格も5キロ3000~4000円前後だったように記憶しています。
それが今年は、5000~6000円での流通のようです。
そしてそもそも、モノ自体が入手しにくくなりました。
産地に住んでるのに、です。
産直のおじさんとかにその理由を尋ねると、
「東京とか都会でSSが人気で、高値で売れるからほとんどがそっちに流れてしまうんよ」
とのこと。
もちろん、なんやかんや農業資材費も高騰してるでしょうし、
生鮮品ですから、価格の変動は仕方のないことですし、
農家さんや流通さんの「売る努力」でより高値で売られていく事自体は健全なことだと思います。
ぼくらひなのやも、地元売りよりも都市部の方が流通量多いですし、
誤解を恐れずにいうと、一時期は「ブランディング」のために、
地元流通よりも都市部流通を重視していたこともありました。
とはいえ、やっぱりなんだかなー。
地元民なのに、地元のいいものが手ごろに買えないのってちょっとかなしい。
みかんジュースなんかも、ひと瓶3000円近くするような商品も見かけるようになってきたし、
なんというか、仲のよかったご近所さんが、急に縁遠くなってきたような気持ちになっちゃいます。
とはいえ、うちの商品も特に年配のひとから、
「パン豆やのに400円もするんか?!」みたいなリアクション受けることもあるもんなー。
みかんの高騰を嘆く立場にないのかもなぁ、とも思います。
作り手として、商品づくりにこだわって、流通にもこだわって、
それらが結果、ブランディングにつながって、「ビジネス」としてソロバンが合い、
産業として成立していくことは正しい流れだと思います。
ぼくもそれを目指してやってきましたし、これからもそうしていくつもり。
結局のところ、商品の値付けってホントむつかしい。
値付け次第で、
そのものや作り手の考え方や見られ方が否応なしに決まってしまうわけで。
みかんとか、ポン菓子とか、日常使いの身近な商品ほど、
この辺のジレンマってつきまといます。
産地のブランド化がポピュラーになることのデメリットですよね~、この辺は。