平成27年4月1日に「食品表示法」という法律が施行されて、
われわれ食品製造事業者は、各商品毎に栄養成分を表示することが義務付けられました。
コンビニでもスーパーでもどこでもいいので、
加工食品を手に取って、裏面を見てみてください。
名称やら原材料やら賞味期限やらの後に、
「カロリー、たんぱく質、炭水化物、脂質、食塩相当量」という
5つの栄養成分が表示されています。
この法律が施行されることになったキッカケは、
東京にオリンピックがくることが決まったからと言われています。
それ以前の日本の食品表示は、世界的にはとても遅れていて(食品表示後進国!)、
「オリンピックが来るまでに世界標準にしておかないと!」
という右へならえ!号令の下に施行されました。
なので、
われわれ食品事業者がオリンピック招致が決まって、
まず最初に実際的にやったことは、
オリンピックグッズを買う事でもなく(いまだに買っていない)、
観戦チケット購入申し込みをすることでもなく(手順がよくわからなくて途中でやめた)、
食品表示の更新作業に労力を割くことでした。
まぁ、口に入れるものですからね、
この食品はどんな栄養素がどれぐらいあるのか、
それらを事前に知ることができるのはいいことだと思います。
(いまでは、いいとか悪いとかいう次元ではなくて「当たり前」になりましたが)
でも、元々日本の食品表示がそんなに不十分だったのかというと、
そんなこともないんじゃないかと思うところがあって、
諸外国と比べて、普段日常的に口にする食品のカロリーや栄養、
また食環境(和食、食べるマナーなどなど)が、
健康を維持しやすい状態にあったんだと思うんです、日本は。
だから栄養成分表示について、結果的に義務化が遅くなっていた、と。
まさに世界に誇るべき日本の食文化。
(この辺のたいていの事は「美味しんぼ」に書かれています)
オリンピックだ! → ハイ、世界標準化!
という間髪入れないノリはあんまり好きではありません。
何でもかんでも標準化すればいいというものではナイ。
均質化、画一化。
わかりやすいし、ラクですけどね。何も考えなくていいし。
でもホームページに「地域の個性を世界に発信!」という書いている手前、
おいそれやすやすと「はいはい標準化、オッケー、了解、大丈夫よ」とは言いたくない。
グローバルにはグローバルの、
ローカルにはローカルのルールややり方があるわけで、
この辺はきっとバラエティに富んでいた方が世界は楽しいだろな、と思っています。
兎にも角にも、東京オリンピックパラリンピック2020、はじまります。