2021年7月23日

    オリンピックのおかげです。

    平成27年4月1日に「食品表示法」という法律が施行されて、
    われわれ食品製造事業者は、各商品毎に栄養成分を表示することが義務付けられました。

    コンビニでもスーパーでもどこでもいいので、
    加工食品を手に取って、裏面を見てみてください。

    名称やら原材料やら賞味期限やらの後に、
    「カロリー、たんぱく質、炭水化物、脂質、食塩相当量」という
    5つの栄養成分が表示されています。

    この法律が施行されることになったキッカケは、
    東京にオリンピックがくることが決まったからと言われています。

    それ以前の日本の食品表示は、世界的にはとても遅れていて(食品表示後進国!)、
    「オリンピックが来るまでに世界標準にしておかないと!」
    という右へならえ!号令の下に施行されました。

    なので、
    われわれ食品事業者がオリンピック招致が決まって、
    まず最初に実際的にやったことは、
    オリンピックグッズを買う事でもなく(いまだに買っていない)、
    観戦チケット購入申し込みをすることでもなく(手順がよくわからなくて途中でやめた)、
    食品表示の更新作業に労力を割くことでした。

    まぁ、口に入れるものですからね、
    この食品はどんな栄養素がどれぐらいあるのか、
    それらを事前に知ることができるのはいいことだと思います。
    (いまでは、いいとか悪いとかいう次元ではなくて「当たり前」になりましたが)

    でも、元々日本の食品表示がそんなに不十分だったのかというと、
    そんなこともないんじゃないかと思うところがあって、

    諸外国と比べて、普段日常的に口にする食品のカロリーや栄養、
    また食環境(和食、食べるマナーなどなど)が、
    健康を維持しやすい状態にあったんだと思うんです、日本は。

    だから栄養成分表示について、結果的に義務化が遅くなっていた、と。
    まさに世界に誇るべき日本の食文化。
    (この辺のたいていの事は「美味しんぼ」に書かれています)

    オリンピックだ! → ハイ、世界標準化!

    という間髪入れないノリはあんまり好きではありません。
    何でもかんでも標準化すればいいというものではナイ。

    均質化、画一化。
    わかりやすいし、ラクですけどね。何も考えなくていいし。

    でもホームページに「地域の個性を世界に発信!」という書いている手前、
    おいそれやすやすと「はいはい標準化、オッケー、了解、大丈夫よ」とは言いたくない。

    グローバルにはグローバルの、
    ローカルにはローカルのルールややり方があるわけで、

    この辺はきっとバラエティに富んでいた方が世界は楽しいだろな、と思っています。

    兎にも角にも、東京オリンピックパラリンピック2020、はじまります。