「気が置けない人」は,油断ならない人?
「気が置けない」は,本来「気を遣う必要がない」という意味の言葉です。
しかし,「あの人は気が置けないから気を付けてね。」などという言い方を聞くことがあります。
平成18年度の「国語に関する世論調査」では,この言葉を本来とは反対の意味に理解している人が多いことが分かりました。
問1 「気が置けない」という言葉の本来の意味を教えてください。
答 「気が置けない」とは,「気が許せる」,つまり,「遠慮や気遣いをする必要がない」という意味です。
まず,「気が置ける」という言葉を辞書で調べてみましょう。
・「日本国語大辞典」第2版(平成14年 小学館)
気が置ける [1]何となくうちとけられない。遠慮される。
→気の置けない [2]気にかかる。気になる。
このとおり「気が置ける」とは,誰かに対して気が許せないときに用いる言葉です。
次に「気が置けない」を見てみましょう。
・「日本国語大辞典」第2版(平成14年 小学館)
気の置けない 相手に気づまりや遠慮を感じさせないさまをいう。
・「大辞林」(平成18年 三省堂)
気が置けない 気遣いする必要がない。遠慮がない。
「―ない仲間どうし」〔気が許せない,油断できない意で用いるのは誤り〕
「気が置けない(気の置けない)」は「気が置ける」の反対ですから,
「気遣いの必要がない」「遠慮がいらない」という意味になります。
「大辞林」は「気が許せない,油断できない」という意味で使うのは誤りであることをわざわざ指摘しています。
文化庁HP「言葉のQ&A」より引用
前置きがとても長くなったのですが、
今回のコラムでお伝えしたいことは、先日「気の置けない友人」に、
「おまえのコラムを一通り読んだけれど、だいたい同じことを言うてるよね」
との評を頂きまして、「むむむっ」と思ったけど、
まったくもってその通りなので、グウの音も出ませんでした。
そんなに毎週毎週、機微に富んだコラムを書けるなら、今ごろ不労収入とか得られていると思いますし、
そもそも、「同じ内容だからええのですよ」と前向きに思うようにしています。
水戸黄門とかサザエさんみたいなもんです。それが長続きの秘訣。ふふふ。