2024年6月8日

    朝、よく鹿に会う。

    6月になりました。
    衣替え、小学校ではプール授業が始まる季節。
    166回目のコラム、よろしくお願いします。

    水無月の夏越しの祓する人は千歳の命伸ぶというなり。
    (詠み人知らず)

    年が明けてからの半年分の罪穢れを払い落として、
    残りの半年を健やかに過ごせますようにという祈祷風習。

    2024年も、はや半分過ぎました。
    まだ半分残ってるという見方をかつてはわりと強めにしてましたけど、
    実際はそうでもないよね。残り半分が減るのは早い早い。

    本稿もね、半分くらいまで書くのがホントひと苦労でなかなか大変なんです。
    (ここまだ二合目くらいかしらね汗)

    ということで、166回目のコラムのテーマはこちら。
    「なんとか動物が減れば、食べれるものが作れるようになる日が来る」

    前回のコラムでも最後に少し触れましたが、
    さいきん地元の仲間たちと耕作放棄地を耕しています。
    丹原町の一番の山際の地域にある段々畑。

    みな、仕事があるので朝早くに集まるのですが、朝5時とかだと結構な頻度で動物を見かけます。
    いまのところよく見かけるのは鹿。10頭くらいの群れを見かけます。
    集落の人のハナシだと、ほかにはイノシシとサルが出るみたい。

    農業の世界では、いずれも「害獣」と呼ばれる動物です。
    畑に植えた作物を食い荒らすやっかいな生き物たちです。

    ぼくらは、耕作放棄地にひまわりを植えます。
    が、当初からひまわりを目掛けて計画していたわけではなくて、
    できることならお金になる農作物を作れたらいいなと最初は思っておりました。
    (農地から経済が生まれれば耕作放棄地にはならんですからね)

    ただ、実際的にそんな売れるような農産物を作るだけのノウハウも時間も
    ぼくらは持ち合わせておりませんし、前述の獣害の懸念。
    がんばって作っても食い散らかされては元も子もない。たまったもんじゃない。
    (僕はまだそうした場面を経験したことないですが、本当に根こそぎ食べられちゃうらしい)

    ということでひまわりに至ったわけです。
    (菜種、という案も出たのですが菜種は(イノシシだっけ?)食べられちゃうらしい)

    冒頭のテーマのパワーワードは、一緒に耕している仲間との会話からの引用です。

    近所の農材スーパーに行くとですね、
    レジの前の一番目立つところに見事なガンコレクションが並んでいます。
    害獣向けのエアガンのラインナップです。
    シティハンターみたいなやつから、ジェイソンステイサムがバリバリぶっ放してそうなやつまで、
    実にいろいろな種類のエアガンが並んでいて、男の子的には思わず使う予定なくても
    買いたくなっちゃうような充実の品ぞろえです。

    最近読んだ本に載ってたワード。「リジェネラティヴ農業」。
    環境再生可能な農業と訳すそうです。

    有史以来、人類が熱心に取り組んできた農業は自然界を排除した「食料システム」の構築なんだそうです。
    それに対して、リジェネラティブな農業は基本が「不耕起」でその土地にもともと根付いている
    土壌生物やら虫やら動物やら、そうした生態系を壊すことなく営む農業のことらしい。

    例えば、トウモロコシを作るとして。

    人が自然を排除して構築した農場で単一栽培するトウモロコシは、
    一度病害菌に襲われたら、あっという間に畑全体がダメになってしまうんだそうです。
    他方で、耕さない多様な生態系が残っている畑には病害菌に対する耐性(というか受容性?)が
    あるんだそうです。農薬とか化学肥料も投下しないしね。
    だから、リジェネラティブが今後目指すべき方向だ、みたいに書いてました。

    これ、たぶん読んだ本がだいぶん左寄りというか、プリミティヴな編集方針なんでしょうね。
    あんまり根源的な思想に偏ってしまうと、本気で原罪(食べる罪)問われてしまいそうで、
    そんなノリだと神社に行って100回くらい茅の輪くぐっても、
    とてもじゃないけど半年分の罪穢れは払い落とせなさそうです。

    さてさて、何の話だっけ、ちょっと散漫にあちこち話題が飛びましたが、
    そう、耕作放棄地を耕しています!という話題でした。

    今週はようやく耕し終わって、種をまくウィークでした。
    個人的には朝の作業に行けなかった。
    種をまいてからは、次は草管理が始まるのかな。

    うまくいけばお盆の頃にはひまわりが咲いているハズ。

    何かの絵本みたいに、
    クマさんもキツネさんもサルさんもみんな仲良くひまわり眺めながら
    おいしいドーナッツを食べましたとさ♪

    みたいになれたら楽しそうですけどねー、笑。