おはようございます。
11月4日(土)、西条は快晴の朝です。
みなさんはどんな土曜日の朝をお迎えでしょうか。
152回目の小咄です。よろしくお願いします。
さて、今朝も栗を焼いております。いつも通りの壬生川駅前店頭。
黙々と栗焼き作業を行っております。
予定では本日は今季の焼き栗最終日だったのですが、
追加のご要望が多く、急遽一週延長することになりました。
昨日は、「民藝さんぽ」という蚤の市イベントに出店してました。
愛媛民藝館という四国で唯一とも言われる民藝館がわが街西条にはありまして、
そこで年に数回、市民のみなさんにより親しんでもらおうという趣旨で開催されるイベントです。
民藝館の蚤の市ですから、もちろんメインは掘り出し物の民藝品。
いかにも一家言ありそうなお客さまが早くから来られていて、
10時の開場時には我先に(は言い過ぎですね)目当ての品を買い求める人波で賑わっていました。
11月3日の文化の日に、民藝館で民藝品の蚤の市、文化的で素敵な時間でありました。
先ほど、四国で唯一の民藝館と書き記しましたが、
なぜそんなものが西条市にあるのかというと、
日本の民藝運動草創期にパトロンとして尽力された大原孫三郎氏が設立した倉敷紡績(現クラレ)の工場が西条にあり、
その関係で地縁ができ、愛媛民藝館設立に至ったと聞いております。
開館が1967年ということですので、もうずいぶん昔からあったわけですね。
実のところ、ぼくが西条に民藝館があると知ったのは7~8年くらい前でしょうか。
30手前でUターンした時点ではまだその存在を知りませんでした。お恥ずかしい限り。
まぁ、なかなかね、若いころに民藝に興味があって、、、という人はあんまり多くないと
思いますし、実際、民藝館の隣にある県立西条高校の生徒さんたちも、
在学中に訪れたことがあるのは1%程度の人数でしかないというアンケート結果もあったそうです。
まぁ、基本的に民藝って地味ですものね。
普段の暮らしの中で見出す用の美、みたいなわりと内省的なノリとでもいいますか。
若い世代の拡張的マインドとはちょっと合いにくいかなと思います。
その甲斐あって、来館者数とか実はあんまり芳しくない時代が長く続いていたようで、
追い打ちをかけるように建物の経年劣化もどんどん進み、ちょっとこれ何とかせんといかんよね、
という事で、今回の「民藝さんぽ」のような市民に気軽に民藝に触れてもらえる企画が行われるようになりました。
民藝とは畑が違いますが、
実は西条市には立派なモダニズム建築の体育館もありました。
民藝館開館と同時期の1960年代に建てられた体育館。
設計は坂倉準三。
帝国ホテルとか国立西洋美術館の設計で有名なフランスの建築家、
ル・コルビジェに師事した日本のモダニズム建築の大家です。
コンクリートで作られるモダニズム建築はその特性上、
どうしても築40~50年で傷みが進みますし、
使い勝手や快適性も実はそんなによくないという側面もあり、
そんなこんなで西条市にあったモダニズム体育館(通称鷹丸体育館)は
2000年頃には閉鎖され、2010年頃に解体と相成りました。
地域の情勢だったり時代の変遷だったり、様々な変化要因は常にありますし、
必ずしも次代に繋がり続けることこそが唯一の正解とは考えませんが、
せっかく先人が努力して作り上げた文化的地域資源ですからね、
「知らないままに」消えてなくなってしまうのは、やっぱり勿体のないことだと思います。
コロナ禍を乗り越えて、通常開催できた「民藝さんぽ」。
今後もね、続けていけたらいいなと思う地元の素敵な催しでした。
文化の日だったので、今回はガラにもなく文化的なことを少し書いてみました。
ほとんど全て、地元のおいやんに訊いたりウィキペディアで調べたレベルの見識ですので、
事実誤認やらご質問などは仮にあってもお受けできませんのであしからず。
(文化的素養って、ないよりは絶対にあった方がいいやつだなぁと痛感する40代。キビシー!)