2020年12月11日

    ご自宅のお米をポン菓子にしませんか?

    弊壬生川駅前店では、ポン菓子の加工サービスというのを行っています。
    「ポン菓子の加工サービス」
    この言葉だけで、「あぁ、アレね」とわかる人はだいぶ田舎&昭和の偏差値高めと思われます。ご存じないであろう大多数の方向けに説明しますと、ご自宅にあるお米(水で研ぐ前のやつ)を一升と砂糖をポン菓子屋(もしくは流しのポン菓子おじさん)へもっていくと、ドーンと膨らませて砂糖の蜜がけしてくれて、ゴミ袋くらいの大きな袋いっぱいのポン菓子を作ってくれるというサービスのことです。われわれポン菓子屋はその代価として加工賃を頂戴する仕組みになっています。

    「自宅のお米を持参してゴミ袋いっぱいくらいの大量のポン菓子をつくる」

    おいおい、どんだけポン菓子好きなんや、と思われるかも知れません。
    でも当店には毎日毎日各ご自宅からお米が持ち込まれ、毎日毎日ポンポンポンポン加工サービスを行っています。
    これは決して、地元西条市民が異常にポン菓子好き、という訳ではありません。ここには、日本人ならではの「もったいない」そして「おもいやり」の精神が隠されているのです。
    ポン菓子の加工は一年中その需要があるのですが、例年10月~12月が突出して需要が高まります。それはなぜか?答えは、「新米ができたから」です。
    新米ができると、みな、新米を食べ始めます。でも手元には去年のお米が残っている(いわゆる古米)。当たり前ですが、捨てるわけにはいかない、お米を捨てるなんてバチ当たりですからね。そこで、「そうだ!ポン菓子にしてもらおう!」となるわけです。で、自宅のお米が大量のポン菓子となり、じゃあそれをすべて自家消費するのかというと、なかなかそれもしんどいので、小分けにしてご近所さんに配ったりするわけです。西条市は田舎なので農家さんも多く、よく野菜のおすそ分けを頂いたりします。そのお返しに、じゃあポン菓子を、という具合ですね。ポン菓子はもらってもあげても相手に変な気を遣わせないですからね。いや~、実に優れたお菓子ですね!